ZEHの定義:「快適な室内環境」と「年間で消費する住宅のエネルギー量が正味で概ねゼロ以下」を同時に実現する住宅のこと

ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは

ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。

2020年10月の第203回臨時国会の所信表明演説において、菅義偉前内閣総理大臣は「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする。すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言をしました。
総理大臣の宣言を受け、国土交通省・経済産業省・環境省の3省は連携で「脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方」を公表しました。カーボンニュートラルの実現には、家庭でのCO2削減やエネルギー消費量も重要との考えからなるものです。

ZEHビルダー登録社数の推移

何故ZEHが必要なの?

上記3省の「脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方」では、2050年(長期)、2030年(中期)と逆算して段階的な住宅・建築物における省エネ対策のあるべき姿をとりまとめ、2050年までの住宅等の省エネ化のロードマップが示された中に「ZEH」が大きくかかわっています。
最終的な「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」に向け、上記検討会の他に平成28年度より引き続きZEH対応住宅を施工する建築業者を「ZEHビルダー」として公募・登録し、屋号・目標値等の公表を行っています。一般社団法人環境共創イニシアチブによる実証事業調査結果によると、2023年度に入ってからの新規登録は328社で10月末時点で累計5,584社のビルダー/プランナーが登録を行っています。

樹脂サッシの果たす役割

住宅の性能を大きく左右する窓。窓を通して住宅全体の約半分の熱が出入りします。
夏は窓を通して外気の暑い温度が入り込み、せっかく室内を冷房してもなかなかさわやかにならない。一方、冬はせっかく室内を暖房しても、窓を通して室内の熱が逃げてしまい、なかなか室温が上がらない。つまり、窓の性能を上げることが住宅の性能をアップさせる一番の近道です。
そこで、樹脂サッシの出番です。樹脂は、熱の伝わりやすさが、アルミに比べて約千分の一。なので、断熱性能が一般的なアルミサッシに比べて抜群です。 つまり、ZEHを実現させるためには、樹脂サッシが必要不可欠なのです。

ZEHイメージ図

ZEH対応樹脂サッシ

樹脂サッシ工業会の所属会社では、全てZEH対応製品を取り揃えています。